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【憲法判例】松江相銀米子支店強奪事件(米子市銀行強盗事件)の概要、要点をわかりやすく解説

松江相銀米子支店強奪事件(米子市銀行強盗事件)

昭和53年6月20日最高裁

事件番号  昭和52(あ)1435

 

銀行強盗事件があった直後に、

緊急配備検問の現場に現れた被告人らは、

警察の職務質問に対し、黙秘を続け、

ボウリングバッグとアタッシュケースの開披の要求にも、

拒否をし続け、1時間半が経過し、

警察官が被告人の承諾のないまま、

ボウリングバッグのチャックを開けると

大量の紙幣が見え、引き続いて

鍵のかかったアタッシュケースを、

ドライバーを差し込んでこじ開けたところ、

中に大量の紙幣が入っており、

被害銀行の帯封のしてある札束も見え、

B巡査長はAを強盗被疑事件で緊急逮捕し、

その場でボウリングバック・アタッシュケース・帯封一枚・現金等を

差し押えました。

 

被告人は、拒否したにも関わらず、

ボウリングケースを開けて

捜査したのは違法捜査であり、

かつアタッシュケースをこじ開けたのは令状なく

捜索をしたものである等として、

日本国憲法35条1項・31条等に違反するなどとして争いました。

 

ということで、今回のポイントは、

職務質問に付随して、所持品検査をすることは

認められるのか?

という点です。

 

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裁判所は、

職務質問に附随して行う所持品検査は、

所持人の承諾を得てその限度で

これを行うのが原則であるとし、

情況を問わず常に許容されるわけではないが、

捜索に至らない程度の行為は、強制にわたらない限り、

たとえ所持人の承諾がなくても、

所持品検査の必要性、緊急性、

これによって侵害される個人的法益と

保護されるべき公共の利益との権衡などを考慮し、

具体的状況のもとで相当と認められる限度において

許容される場合があるとしました。

 

本件においては、緊急性が極めて高かったこと

鍵のかかっていないボウリングケースのチャックを開けて

一瞥したに過ぎず、中身を取り出したりする等して

捜索に至らない行為であったこと等の事情を考慮して、

法益の侵害はさほど大きいものではなく、

経過に照らせば相当と認めうる行為であり、

明示の拒否がありかつ警職法に明文の規定がなくても

職務質問に付随する行為として所持品検査を行うことを

認めました

 

全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

 

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