同時死亡の推定

同時死亡の推定とは、

死亡の前後がわからない場合に、

同時に死亡したものと推定するという原則のことで、

例えば、交通事故などで、

数人の者が死亡した場合において、

そのうちの一人が他の者の死亡後になお

生存していたことが明らかでないときは、

これらの者は、

同時に死亡したものと推定するというものです。

(死亡の前後で、誰が相続人になるか、

あるいは相続分が変わってくる場合があるので、

死亡の順序は重要です。)

 

「推定」ですので、

死亡の順序が証明された場合は、

この推定を覆すことができます。

 

この場合の証明は、

よほど明確なものでなければならないとされていますが、

わずかでも時間的な差があることが証明されれば、

推定は覆されます。

 

同時存在の原則

同時存在の原則とは、

被相続人が死亡した時点で、

生存している人物のみ相続人となるという原則です。

 

ですので、同時死亡の推定が働いた場合は、

両者の間で、相続は発生しないことになります。

 

例外として、胎児については、

相続について、すでに生まれたものとみなされ、

相続をすることができます。


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