不作為による放火 (昭和33年9月9日最高裁) 事件番号 昭和31(あ)3929 Xは、股火鉢で深夜に残業をしていましたが、 酒を飲んで気分が悪くなり、大量の炭火をそのままにして、 工務室で仮眠をとり、仮・・・
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【刑法判例】結果的加重犯と因果関係(昭和46年6月17日最高裁)の要点をわかりやすく解説
結果的加重犯と因果関係 (昭和46年6月17日最高裁) 事件番号 昭和45(あ)1070 Xは、当時63歳であったAの胸ぐらをつかみあおむけに倒し、 鼻と口を抑えて、現金や預金通帳を強取し、 この暴行によ・・・
【刑法判例】「秘密」「そそのかし」「取材活動の限界」(昭和53年5月31日最高裁)の要点をわかりやすく解説
取材活動の限界 (昭和53年5月31日最高裁) 事件番号 昭和51(あ)1581 これは、いわゆる「外務省機密漏洩事件」 と呼ばれる、政治記者が外務事務次官から秘密文書を入手した事件ですが、 今回は、国家・・・
【刑法判例】注意義務を遵守しても結果の発生が回避できなかった場合(平成15年1月24日最高裁)の要点をわかりやすく解説
注意義務を遵守しても結果の発生が回避できなかった場合 (平成15年1月24日最高裁) 事件番号 平成14(あ)183 タクシー運転手のXは、乗客A、Bを乗車させ 左右の見通しが利かない交差点に進入するに当・・・
【刑法判例】防衛行為の相当性(平成元年11月13日)の要点をわかりやすく解説
防衛行為の相当性 (平成元年11月13日) 事件番号 昭和61(あ)782 Xが路上に駐車していた自動車によって、自車の通行が困難に感じたAが、 Xに対して怒号し、Xがこれに怒り、 「言葉遣いに気をつけろ・・・
【刑法判例】自招行為の場合における正当防衛(平成20年5月20日最高裁)の要点をわかりやすく解説
自招行為の場合における正当防衛 (平成20年5月20日最高裁) 事件番号 平成18(あ)2618 Aが自転車にまたがったまま、 歩道上に設置されたごみ集積所にごみを捨てていたところ、 そこに・・・
【刑法判例】正当防衛の後にも暴行を続けた場合(過剰防衛の成否)(平成20年6月25日最高裁)の要点をわかりやすく解説
過剰防衛の成否 (平成20年6月25日最高裁) 事件番号 平成20(あ)124 XはA、Bとともにいた甲に呼び止められ、 犯行現場に移動したところ、 甲にいきなり殴りかかられ、Xはそれに応戦し、 甲がアル・・・
【刑法判例】誤解して回し蹴り(誤想過剰防衛)(昭和62年3月26日最高裁)の要点をわかりやすく解説
誤想過剰防衛 昭和62年3月26日最高裁 事件番号 昭和59(あ)1699 空手三段のXが、酩酊したA(女)とこれをなだめていたB(男)とが 揉み合ううちAが尻もちをついたのを目撃して、 AがBから暴行を・・・
【刑法判例】過失犯と原因において自由な行為(昭和26年1月17日最高裁)の要点をわかりやすく解説
過失犯と原因において自由な行為 昭和26年1月17日最高裁 事件番号 昭和25(れ)548 被告人は、いわゆる酒癖が悪く、 飲酒をすると、気性が荒くなる性格でしたが、 飲食店で酒を飲んで、もめ事を起こし、・・・
【刑法判例】限定責任能力と原因において自由な行為(昭和43年2月27日最高裁)の要点をわかりやすく解説
限定責任能力と原因において自由な行為 昭和43年2月27日最高裁 事件番号 昭和42(あ)1814 Xは自分の車を運転してバーに行き、飲酒後は自分で運転することを認識ながら、 3~4時間でビール20本ほど・・・