東南アジア諸国連合(ASEAN)
東南アジア諸国連合(ASEAN)とは、
1967年8月に「ASEAN設立宣言(バンコク宣言)」
に基いて設立された
東南アジア10か国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、
フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス)の
経済・社会・政治・安全保障・文化に関する地域協力機構で、
2017年に設立50周年を迎えました。
1980年代以降は「世界の成長センター」と
呼ばれる程の経済発展を遂げ、
世界で最も成功している地域協力機構の一つと言われています。
本部所在地はインドネシアの首都ジャカルタにあり、
ASEANの意思決定は、近年は年2回開催される
加盟国の首脳が集まる首脳会議において行われ、
政治・安全保障、経済、社会・文化、
対外諸国との関係等、幅広く議論されています。
日本とASEANは、
1973年の合成ゴムをめぐる対話以来、
緊密な協力関係を築いており、
日本とASEANとの経済的な相互依存関係は、
拡大・深化の一途を辿り、
2016年時点で日本はASEANにとって
第4の貿易相手国となっています。
日・ASEAN友好協力40周年に当たる2013年1月に、
安倍総理は、対ASEAN外交5原則を発表しました。
対ASEAN外交5原則
(1)自由、民主主義、基本的人権等の
普遍的価値の定着及び拡大に向けて、
ASEAN諸国と共に努力していく。
(2)「力」でなく「法」が支配する、
自由で開かれた海洋は「公共財」であり、
これをASEAN諸国と共に全力で守る。米国のアジア重視を歓迎する。
(3)様々な経済連携のネットワークを通じて、
モノ、カネ、ヒト、サービスなど
貿易及び投資の流れを一層進め、日本経済の再生につなげ、
ASEAN諸国と共に繁栄する。
(4)アジアの多様な文化、伝統を共に守り、育てていく。
(5)未来を担う若い世代の交流を更に活発に行い、
相互理解を促進する。
アセアン経済共同体(ASEAN経済共同体)
アセアン経済共同体(ASEAN経済共同体)とは、
2015年12月31日にASEAN首脳によって
発足を宣言するクアランプール宣言が署名され、
東南アジア諸国連合(ASEAN)の10カ国により構成された
人、物、サービスの自由化を進める地域経済圏です。
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