リラックス法学部 > 初学者の部屋 > 債権について解説

 

債権とは?

債権とは特定の人に対して

一定の行為をすること、

あるいはしないことを

請求する権利のことです。

 

債権は意思による契約によって

発生する場合もありますし、

意思に基づかずに、

事務管理、不当利得、不法行為といったものによって

発生する場合もあります。

 

事務管理、不当利得、不法行為については、

それぞれ別個の回を設けて説明しますが、

簡単にそれぞれ説明します。

 

事務管理とは、法律上の義務がないのに、

他人のためにその事務を処理する行為です。

 

お隣さんが旅行中に、

お隣さんの家の屋根が損傷している事に気づき、

業者に頼んで勝手に直してあげるような行為です。

 

不当利得は、法律上の原因なく財産的利得を得て、

これによって他人に損失を及ぼした者に、

利得の返還を請求できるという制度です。

 

不法行為は、故意または過失によって

他人に損害を及ぼす行為で、

加害者がその賠償すべき義務を負うものです。

 

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債権の目的

「債権の目的」とは、債務者の履行行為(給付)の

内容のことをいいます。

 

「債権の目的物」という言葉もありますが、

「債権の目的」とは異なりますので、注意が必要です。

 

例えば、買主ヨネヤマと売主マキノが売買契約を交わし、

「1月1日に富士山頂で松本孝弘モデルのギブソンのギターを渡す」

という契約をした場合、

「債権の目的物」

「松本孝弘モデルのギブソンのギター」を指します。

 

「債権の目的」

「1月1日に富士山頂で松本孝弘モデルのギブソンのギターを渡す」

という、期日、場所、モノを含めたものを指します。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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