戸別訪問の禁止の訴訟
(昭和56年7月21日最高裁判所)
事件番号 昭和55(あ)1472
市議会議員選挙の立候補者が、立候補届出前に
同選挙人の家を戸々に訪問し、
自己への投票を依頼した件について、
公職選挙法の規定に違反するとして起訴されました。
選挙における戸別訪問の禁止は、
憲法で保障された表現の自由に違反するのではないかとして、
この裁判以前でも裁判で争いになったことが何度かありますが、
公職選挙法129条、239条1号、138条、239条3号の
各規定の違憲をいう点については、
右各規定が憲法前文、15条、21条、14条に違反しないことは、
当裁判所の判例(昭和43年(あ)第2265号
同44年4月23日大法廷判決・刑集23巻4号235頁)
の趣旨に徴し明らかであり、この判断は、
その後も維持されており、いわば確定した判例となっているとして、
本判決でもそれを維持しました。
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