官僚制(ビューロクラシー)とは、
巨大な組織や集団において、
行政機能と機構を拡大し、職業的行政官(官僚)による
効率的に安定した運営を目指す、
組織・管理体制のことをいいます。
官僚制は、位階、階層構造を持った
ピラミッド型組織で、
形式的で恒常的な規則に基づいて、
上意下達の指揮命令系統をもって、
専門的に職務が分化され、
分業でそれぞれの部門が協力して
組織を運営していく形態です。
官僚制的システムは、
政府に限らず、大きな政党、
大企業、大きな社会福祉団体、大規模なNGOなど
広く存在しています。
官僚制についての本格的な研究は、
ドイツの社会学者M.ヴェーバーに始まり、
ヴェーバーは官僚制の特質として、
(1)規則による規律の原則
(2)明確な権限の原則
(3)明確な階統構造の原則
(4)行政手段の分離の原則
(5)文書主義の原則
(6)任命制の原則
(7)資格任用制の原則
を挙げ、官僚制は、
法による支配を的確に実現していく装置であるとしました。
現代の国家には
専門的知識と技術を備えた官僚制は、
不可欠なものと考えられていますが、
官僚の力が強くなりすぎると、
政治によるコントロールが難しくなるという問題点があります。
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