カルネアデスの板とは、
古代ギリシアの哲学者・カルネアデスが
提起したといわれる問題で、
船が難破し、乗っていた人たちが
全員海に投げ出されたときに
一枚の板にしがみついて浮いている者がいて、
一人ぶんの浮力しかないその板を
他の者が奪い取って生き延びた場合、
この行為は正当かというものです。
日本の刑法上は、板を奪い取って、
すでにしがみついていた者が死亡した場合は、
殺人罪の構成要件に該当しますが、
緊急避難に該当し、
違法性が阻却されると考えられますが、
その行為によって守られた法益と
侵害された法益のバランスによっては、
過剰避難と捉えられる場合もあります。
・行政書士受験生にオススメのAmazon Kindle Unlimitedで読める本
スポンサードリンク
関連記事
