オンブズマンとは、
市民の苦情に基づいて行政機関を外部から監視し、
必要に応じて、行政機関による
国民の権利・利益の侵害に対する
調査及び救済の勧告を図る行政監査官です。
オンブズマン制度は1809年にスウェーデンで始めて導入され、
1970年代に急速に普及し、現在、ヨーロッパを中心に
世界30か国以上で導入されてます。
(ちなみにオンブズマンはスウェーデン語の
「ombudsman」からきています。)
日本では1990年7月11日に川崎市が
川崎市市民オンブズマン条例を制定し、
初めて導入され、その後一部の地方自治体では条例で
オンブズマン制度を定めている事例もありますが、
国の制度としての「オンブズマン制度」は、
まだ実現に至っていません。
国の制度としての「オンブズマン制度」は
確立していませんが、
総務省行政評価局が国際オンブズマン協会(I.O.I)の
正会員となっており、
行政相談委員、行政苦情救済推進会議と総務省が
日本におけるオンブズマンの役割を
担っているとされています。
また、公的なオンブズマンの他、
私人、または、私的団体によって設置(設定)をされた、
法的な根拠を持たない「私的オンブズマン」
とものもあります。
1994年に全国に77ある市民オンブズ団体による
「全国市民オンブズマン連絡会議」が結成されています。
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