リラックス法学部 >読書感想文 >極悪がんぼのあらすじと感想
極悪がんぼ・激昂がんぼ・がんぼとは、行政書士・海事代理士の田島隆先生が原作で、
漫画家の東風孝広先生が作画をして描かれている事件屋を題材としたマンガです。
このお二人のコンビは行政書士を題材とした「カバチタレ」シリーズ
(カバチタレ、特上カバチ、カバチ)も連載しています。
カバチタレ、特上カバチはドラマ化もされ、行政書士試験の受験者を急増させ、
世の中に大きな影響を与えてきたので、多くの方はカバチタレの方はご存知かもしれませんね。
とまあ、このお二人が描かれている事件屋を題材としたお話です。
「事件屋」という言葉は馴染みがないかもしれませんが、
法律の裏をかいたり、人や企業の弱みや事件に介入して報酬を得ることを生業と
しているような方々です。まあ、ほとんどが違法行為です(笑)
田島・東風コンビはモーニングで行政書士を題材としたカバチシリーズを連載し、
イブニングでこの事件屋を題材としたがんぼシリーズを連載しているというのが
またシャレています(笑)
主人公の神崎守は20代後半でアルバイトを転々とする生活をしていますが、
中卒という学歴で不当な扱いを受け続けていました。
なんとかうだつを上げたいという事で、
ロクでもない友人と悪さを企みます。
飲み屋の客のクレジットカードを盗み、ある方法でカードの読み取り部分を
盗み取って、クレジットカードを偽造して現金をつかみます。
しかし、数日後あっという間に持ち主のイカツイ土建屋にバレてしまい、
ボコボコにされた挙句、裏社会の人間に身柄を移され作業船へと送り込まれてしまいます。
この作業船に身柄を移されるときに接触した人間が「事件屋」です。
この事件屋に名刺をもらった神崎は、作業船から自分を救出することを事件屋に依頼します。
報酬を払うのであればという事で、事件屋は自分で送り込んだ作業船から、
神崎の逃亡に手を貸します。
無事作業船からの脱出に成功した神埼ですが、事件屋に払う報酬など持っていません。
多額の借金を背負って、神埼は自分をこの事件屋の一員にしてくれと懇願し、
事件屋の仲間入りを果たします。
そして神崎の事件屋としての人生が始まります。
ここから16巻に渡って神崎が事件屋として苦汁を舐めながら少しずつ力をつけていく姿が
描かれます。
一般人や企業、役所、裁判所、弁護士、司法書士、行政書士などの士業など
を欺き「ビッグになる」という野心を胸に、
国家権力に怯え、同業者に命を狙われ、同じ事務所の連中にも何度も欺かれカモにされ
命がけの日々を送りる神崎の姿は、本当に痛々しくてみてられません(笑)
「極悪がんぼ」は、私は毎回辛い気持ちになりながら、でもおもしろい
「痛気持ちいい」感覚で読んでいました。
「極悪がんぼ」完結後に「激昂がんぼ」が始まるのですが、
激昂がんぼで勇ましい神崎の姿を目にした時、どれだけシビれた事か…(笑)
たまにカバチタレのキャラクターとの接触があったり、カバチタレにがんぼキャラが
登場したりするあたりもおもしろいです。
「事件屋」という言葉を初めて聞いたという方にとっては、おどろおどろしすぎる
作品ですが、ぜひオススメの作品です。
「極悪がんぼ」を経て「激昂がんぼ」まで耐え忍んでお読みいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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