リラックス法学部 コラム>行政書士試験の勉強法についてもっと具体的に教えてください

 

今回は、ご質問をいただきましたので、

質問者さまの承諾を得て、

その質問文とともに私の考えを回答させていただきます。

 

質問文は原則そのまま掲載させていただきますが、

具体的なテキスト名、予備校名などは伏せさせていただきます。

 

以下いただいた質問です。

【行政書士めざしています。ブログをよませて頂きましたが、

疑問点がありましたので質問させてください。

 

「要するにどのテキストにものっている基本的な問題を

正確に理解しているかどうかを問われるのが試験です。」

 

と書いてありました。

 

あと「合格者は次に形を変えて出題されるとしたら

どのような問われ方をするか等を考えながら学習している」との事ですが、

まだいまいち内容が理解できませんので、噛み砕いて教えて頂けたら嬉しいです。

 

テキストの基本的な事柄を正確に理解したかどうかを確認するには

僕が思うには問題をこなさないと無理に感じます。

 

僕は過去10年分の過去問だけでは無理と思ってましたが、

リラックス法学部さんの意見では過去問だけでやって、

しかし考えながら問題を解けば過去問だけでいいとの意見ですよね。

要は合格のためには何と何をすればいいのかを教えてください。

 

保有教材は〇〇行政書士予備校のテキストとDVDと

過去10年分の行政書士過去問。

〇〇オリジナル問題集

〇〇の公務員試験用の行政法と民法と憲法の過去問

〇〇問題集(行政書士用)をもってます。

 

これらの問題集を全部やるのは気がめいります。

 

ただ僕は専業受験生みたいなもんですから

時間はあるのですがやる気や集中力がないのでまだ今までに

勉強時間が240時間しかできてません。

参考にさせて頂きますのでご指導よろしくお願いします。

 

勉強を管理してくれる人がいたら勉強できそうな気もしてますが、

法学部さんにいいアイデアはありますか?】

 

というご質問をいただきました。

 

まずご質問全体に対して、結論としては、

「結局、ご自身でそれを見出す作業が重要」

ということになりますが、

それではあまりにも不親切な感じがありますので、

どうしてこのような結論になるのかを説明させていただきます。

 

まず、「言葉で説明することが難しく、言葉で理解することも難しい部分」

があるということです。

 

例えば自転車の乗り方にしても、

ハンドルを握り、サドルに座り、ペダルに足をのせる

というところまでは説明できますが、

「あとは自分で漕いでみてください。

私も初めは何度も転んで、

失敗もしましたが、次第に身体で感覚をつかみ、

そのうち何も考えなくてもスイスイ乗ることができます」

ということになってしまいます。

 

楽器の練習、スポーツの練習でも、同じように

「やってみるのが一番」という感覚をご理解いただけると思います。

 

勉強でもそのような部分があります。

 

まずは、このような部分があって、

言葉での説明が難しい部分があることをご理解いただければと思います。

 

その上で、

「合格者は次に形を変えて出題されるとしたら

どのような問われ方をするか等を考えながら学習している」

ということについて説明いたします。

 

例えば民法の過去問で

「大学生の未成年者甲が、

法定代理人から目的を定めないで処分を許された財産を処分する行為は

取消すことができる(◯か✕か?)」

という問題が出題されたとします。

 

正解は【✕】ですが、

ここで終わって次の問題にいくという事を繰り返すのでは

「過去問だけでは足りない」

ということになります。

 

ここで終わるでなく、

何故【✕】なのか、その根拠を答えられるかを考えます。

 

 

民法5条を見てみましょう。

(未成年者の法律行為)

第五条  未成年者が法律行為をするには、

その法定代理人の同意を得なければならない。

ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。

 

2  前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。

 

3  第一項の規定にかかわらず、

法定代理人が目的を定めて処分を許した財産は、

その目的の範囲内において

未成年者が自由に処分することができる

目的を定めないで処分を許した

財産を処分するときも、同様とする。

 

未成年者が法定代理人の同意を得ずにした行為は

取消すことができるということを

1項、2項が規定していますが、

例外を3項が規定しています。

 

「目的を定めないで処分した財産を処分するときも、同様」とあるので、

先ほどの問題の答えの根拠がここにあるわけです。

 

まず、過去問を解いて、このように根拠となる条文、

判例を思い出せたかどうか?

を確認してください。

 

思い出せなければ探して確認してください。

 

多くの過去問集の解説に根拠条文が掲載されているはずです。

 

さらにここで、他に未成年が

法定代理人の同意を得ずにした行為でも取消すことのできないものはなかったっけ?

と考えるわけです。

 

5条1項のただし書きに

「ただし、単に権利を得、

又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。」

とありますので、この箇所が今度問題で出題されたら、

どんな問われ方をするかを

考えつつ、この知識を確認します。

 

また、今回は「未成年者」だったけど、

他の制限行為能力者の場合はどうだろう?

と考えます。

「未成年者」の部分を

「成年被後見人」にかえたらどうなるだろう?

と考えてみます。

 

ちなみに、成年被後見人はこの行為を取消すことができます。

 

私がこれに解答できるのは、

「成年後見人が…」

という問題を過去に解いたからではありません。

 

「そもそも成年後見人には同意権がなく、

成年後見人があらかじめ同意していても何の効力もない。」

 

という知識があったからです。

 

このように、条文や判例が根幹で、

問題はそこから伸びてきた枝葉の部分です。

 

根幹をおさえることで、

どんな枝葉が伸びてきても

対応することができるということです。

 

逆を言えば、最新オリジナル問題を

たくさん解いて枝葉をたくさんこなしても、

根幹がわかっていなければ、

毎回翻弄(ほんろう)されてしまうということです。

 

ですので、枝葉の数をこなすことよりも、

根本をおさえることに力をいれましょうという事です。

 

試験を突破するのに力を養う指針として、

過去問だけで十分という考えは、そこからきています。

 

テキストはご自身が感覚的に好きなものでよいと思います。

 

それは、言い回しや、レイアウト、

色づかいがなんとなく好きというレベルでいいかと思います。

(私は2,3冊パラパラ立ち読みして

特に吟味せず「これでいいか」で決めました。

その後他のテキストに手を出していないので、

正直どれがいいとかわかりません…)

 

合否を分けるのは、

「どんなテキストを使ったかでなく、どんなテキストの使い方をしたか」

です。

 

その使い方は、今回お話した過去問から

根幹をおさえる考え方で、条文とともにテキストを確認するというものです。

 

ですから、

「このテキストのここを、今日はこのように、

ここまでやりましょう。」

という管理はご自身の知識の量と定着度で判断し、

「やらなければいけないことが次々見えてくる」

という状況が健全かと思います。

 

知識は増えれば増えるほど、精度が上がれば上がるほど、

知らない事が増え、自分がやらなければいけない事が見えてきます。

 

この作業をこなすことが重要かと思います。

 

それは自転車に乗ることのように、

こなすことで次第に培われ、

その力は勉強以外にも役立ちます。

 

という事で、長くなりましたが、

参考にしていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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