二重抵当とは、
抵当権が設定されている不動産に
さらに抵当権を設定をすることです。
ひとつの不動産に
複数の抵当権を設定することは可能で、
抵当権の順位の優劣は、
登記の先後によって決まります。
ですので、たとえ抵当権設定契約が先でも、
抵当権設定の登記が遅れると、
後順位の抵当権になり、
登記の遅れた抵当権者は、
先に登記を備えた抵当権者に対して、
抵当権の順位を対抗できないことになります。
とはいえ、抵当権設定者(債務者)は、
先に抵当権設定契約した債権者と、
先に登記をする義務に背いたといえるので、
先に抵当権設定契約した債権者は
抵当権設定者(債務者)に対して、
債務不履行に基づく損害賠償請求をすることができます。
また、このように
抵当権設定と登記の先後の順序が異なり、
抵当権の優劣が想定したものと異なることとなった場合、
抵当権者(債務者)に背任罪が成立することになります。
・行政書士受験生にオススメのAmazon Kindle Unlimitedで読める本
スポンサードリンク
関連記事