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プロフェッショナル 仕事の流儀
私はここ10年ぐらいテレビを観るという習慣がありません。
実家で家族と暮らしていた頃は居間には常にテレビがついている状態でしたし、
外に出かけて帰ってきたら、まず、部屋の電気をつけてその流れでテレビをつけるのが
あたりまえの習慣でした。
一人暮らしを始めてから、まず家に帰ったらテレビをつけるという行動を忘れ、
次第に生活の中でテレビをつけるタイミングを失い、
テレビを観る習慣がなくなってしまいました。
私はテレビが嫌いなわけではありませんし、
「テレビを観る時間がもったいない」
という意識もありません。
地デジに変わるタイミングの時もテレビを買うつもりはなかったのですが、
「テレビぐらい買いなさい」という母の崇高な教えにより、
買いました。
そこで現代の録画システムの便利さを知りました(笑)
NHKのプロフェッショナルという番組は友人の勧めやDVDで観た事があり、
素晴らしい番組だと思っていたので、毎回録画のセッティングをして観ています。
たぶん録れてない回もありますが、録れた回は全部観ています(笑)
という事で、現在もリアルタイムでテレビを観る事はほとんどありませんが、
プロフェッショナル、ガイアの夜明け、カンブリア宮殿、あとはももいろクローバーZ
が出る番組を予約して観ています。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」
この番組には毎回大きな衝撃を受け、パワーにさせていただいております。
その中で特にシビれたものは録画したものを何度も見返したりします。
時に励まされ、時に凄まじさに自己嫌悪に陥りながらも(笑)
エネルギーとヒントを頂いております。
毎回、取り上げられる方々が素晴らしいのはもちろんですが、
私がいつも感心し、強く思うのは、
番組を作っている方々も出演者にひけをとらない、
正真正銘のプロフェッショナル
という事です。
番組制作者と演者のプロフェッショナルのぶつかり合いを感じ、
そこにいつもシビれます。
例えば密着ドキュメントで、何ヶ月あるいは何年もの映像の素材が貯まっている中で、
それを一時間に濃縮するのは、本当に大変な事だと思います。
当たり前の話ですが、どこを切り取るかで、見え方が全く変わります。
編集によっては同じ人間を描いても、ぐうたらな人間にも、ストイックな人間にも、
いつもしかめっ面をしている人間にも、いつも笑っている人間にも描けてしまいます。
私の印象ではプロフェッショナルの制作の方はできるだけ自分たちのバイアス(偏見)を
かけずに、真剣勝負しようという心意気が感じられるのです。
「こういう人間のこういうストーリーにしたい」
と決めつけて欲しい画やコメントを待つという感じではなく、
プロフェッショナルの人間に真摯に向き合い、真摯にその姿を映す
ために自分たちもプロフェッショナルとしてぶつかっていくという気迫を感じます。
さらに編集もそうですが、プロフェッショナルの人がカメラを向けられた時に言うコメント
も、あれは取材陣との信頼関係ができていなければ引き出せないはずです。
それぞれの世界のプロフェッショナルであっても、テレビの世界に登場する演者としては
ほとんどの方が「素人」ですし、普段から「プロフェッショナルとは?」
という質問の答えを考えながら仕事をしているわけではないと思います。
いきなり行ってマイクを向けて「プロフェッショナルとは?」
とたずねて出てくるようなものではないと思います。
「これ毎回聞く事だから、とりあえず最初に聞いとこう」
みたいなナメたノリで聞いたら
「そんなん一言で言えるわけないだろ」
という気分になると思います(笑)
長い時間取材陣と時間を共有し、
プロフェッショナルの方々も取材陣のプロフェッショナルさを感じ
相乗効果で緊張感が高まり、いよいよ満を持して「プロフェッショナルとは?」
の問いに、最高に高ぶって答えているような、そんなパワーを感じます。
だから番組の最後にあれがあってビシッとくると思うのです。
「めんどくせーなー」と思いながらあの問いに答えていたら絶対にその雰囲気が伝わると思うし、
それを番組の最後に持ってきたら番組全部が台ナシです。
だから番組制作者も自分たちの仕事をプロフェッショナルにこなしたという自信を持って、
最後にあれを持ってこれるのだと思います。
という事であの番組は演者もさる事ながら、作り手も凄いと毎回痛感し、
楽しんでいます。これからも楽しみにしています。
長文になりましたが、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日もお待ちしてます。
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